ティファとの電話を切ってセフィロスは時計を見た。
ちょうど12時。
ー昼食でも取るか。
某国潜入作戦を考えながらビルのエレベーターに乗った。
お疲れ様です、と挨拶され顔を見るとクラウドとザックスがいた。
「セフィロス今日はどこへ行くんだ。」
クラウドが人なつこく聞いてくる。
「特に考えていないが・・・」
「そうしたら、一緒に行かないか。俺達これからネタが大きいって評判の回転寿司にいくから。」
明るくザックスが話し掛ける。
「そうだな。」
エレベーターが止まってルーファウス社長が乗ってきた。
軽く会釈をすると
「セフィロス、久しぶりだな。ちょうどお前に言っておきたいことがあったんだ。良かったらこれから食事がてらにどうだ?」
セフィロスはザックスとクラウドを見た。
ー俺達はまたの機会でいいよ。
ザックスが目で合図したのでセフィロスは大丈夫だとルーファウスに答えた。



エレベーターが1Fに着いて4人はそれぞれの方向へ向かった。
「セフィロスはやっぱり忙しいんだな。」
クラウドがザックスに言う。
「そうか?最近はそんなにハードな仕事は入ってないはずだぞ。昨日の仕事も8時までには終わってたし。」
「でも、最近前みたいに話をする機会が減った気が。」
「あいつ、お偉いさんになっちまったからな。」
ちょっと前まではセフィロスとザックス、クラウドはほとんど同じ任務をしていた。
最近セフィロスが戦闘任務のまとめ役となったので、部屋も別、仕事も内勤での調整が多くなってきたのだ。
「やっぱいつまでも同じじゃいられないってことなのかな。」
クラウドがじじむさいことをいう。
「何言ってんだよ。後輩もいっぱい入って来てこれからだろ。」
ザックスが明るく言った。


Back/Next