1. ム・リ・ヤ・リ。
「なっ・・・やっ・・赤銅やめっ・・・」
さんざん尊の腕から逃れようと暴れても、がっちりとその中に捕われて、シャツのボタンを外されて中に手を入れられた時に、藤丸は抵抗の言葉を発した。
尊は藤丸の言葉を無視して、初めて他人に触れられる彼の胸を撫でた。
「あっ!」
その胸の先の突起に触れた時に、藤丸はビクン、として小さく声をあげた。
尊は藤丸をもう一度反応させようと、同じ動きを繰り返す。
「はっ・・・やめっ・・・赤銅・・はっ離しやがれ!」
胸の先を丹念に撫でられて、藤丸の身体は発する言葉とは裏腹に敏感に反応し、甘い息づかいが少しずつ漏れてくる。
「藤丸。」
自分の愛撫で感じ始めている藤丸の顔を見ていた尊は、そのうるさい口を閉じさせようと唇を重ねた。
「!んっ!」
尊の舌が入ってこようとするのを藤丸は必死の抵抗で唇を閉じる。
もう藤丸が自分の下から動けないと分かった尊は、両手を藤丸のシャツの中に入れて、彼の二つのピンクの胸の突起を愛撫し始めた。
ー!やっ、、何だこいつ!いきなり会ったばかりで何をしやがる!
藤丸の心は抵抗をしているが、感じる場所は敏感で藤丸の身体はまたビクン、と反応し、あっ、と甘い息が漏れてしまう。
「んんっ!」
その瞬間に尊は藤丸の口の中に舌を入れた。
ーやっやめっ!!
尊の舌は藤丸のを求めて藤丸の口の中を動き回り、その両手は藤丸の胸を固くなった突起を中心に愛撫を続ける。
藤丸の顔と上半身が、うっすらとピンクに染まって来たのを目の端で確認した尊は、身体を藤丸の足の間に滑り込ませた。
ーなっ!やめっ!
藤丸の胸を堪能したその手は、するすると彼の下半身へ伸びて行く。
「んんっ!」
ズボンの上からその中心の場所を確認した尊の手に反応して、藤丸は息を漏らした。
布の上からその形を確かめ、軽く愛撫を施してから、すぐに尊の手は、迷いなく藤丸のズボンのベルトを外し、チャックをおろすとその中に入って行く。
「んんっ!んんんっ!」
やめろ!と抵抗の言葉を発したいが、唇を塞がれて藤丸の声は消えてしまう。
ーああっ!やっ!
尊の手が直接藤丸自身に届き、それを包み込んだ。
キスされている藤丸からは尊の表情は見えない。組敷かれている体勢から逃れようにも、身体を愛撫される度に力が抜けて、尊の下から少しも動けなかった。
ーいやだ、、、ああっ!やめっ!!
藤丸自身を包んでいた尊の手が明確な意図を持って、それを梳き始めた。
「んんっ!んんんんっっ!!」
キスされたまま藤丸は、その動きに反応して喘ぎ声をあげる。尊の手は藤丸を感じさせようとその動きを早めて行った。
いやなのに、その中心から甘い痺れが身体全体に広がって来て、藤丸は甘い息づかいを漏らしてしまう。
ーい、、いやだっ!
尊の動かす手がくちゅくちゅと水音の響きも一緒に聞こえてくるようになると、藤丸は身体が受ける快感に小刻みに震えてきて、尊はやっと藤丸から唇を離した。
「やっ・・・あっ・・・はっ・・・離せっ・・・」
藤丸自身を愛撫する手は更にちゅくちゅくと水音が大きくなり、尊は藤丸の首筋に吸い付いて来た。
「離すもんか。」
耳元に囁かれて耳も舐められて、敏感になった藤丸の身体はびくん、と反応する。
「口ではそんな事言ってても、こんなに身体が良さそうなのに。」
また敏感な首筋を舐めながら、尊は空いている指を藤丸の尖った乳首に添えてくりくりと愛撫を施す。
「はっ・・・あっっ・・・やめろっ・・・ああっ!」
尊の藤丸自身を愛撫する手がその先をきゅっと締め付けた時に、藤丸はびくん、として腰を振ってしまった。
「藤丸。素直になれよ。もっと気持ちよくなる。」
「ふ、、ふざけるなっ・・・あっ・・やっ・・・やめろっ!」
するすると藤丸のズボンを脱がせて、尊の手は藤丸の胸を離れて、彼の後ろに近づいて来た。
首筋に吸い付いていた顔は、少し下がって、藤丸の胸元に埋められピンクの突起を舌で愛撫し始めた。
「はっ・・はっ・・・あっ・・やっ・・・いやっ!」
尊の指が藤丸の後ろの蕾を触れた時に、藤丸はびくん、として声を上げた。
前を愛撫する手は彼を促そうとして、くちゅくちゅ早く動き、藤丸の腰はその良さに抵抗できず小刻みに振られる。
「やめっ・・たけるっ・・あっあっ・・とめって・・・」
胸を愛撫する舌と、後ろの蕾に触れる尊の指にも反応し始めて、尊は藤丸がイキそうなのを感じ、舌と手の動きを早めた。
ーやっ、、、いやだっ、、、!!!
「あっ!あああっ!!」
尊の指が藤丸を導いて、藤丸はイッてしまった。
尊の手は藤丸の愛液でぐっしょりと濡れている。
「こ、、この野郎・・・ゆ、、ゆるさっないっ、、」
息を荒げて、目尻から悔し涙がこぼれ、藤丸はキッと尊を睨みつけた。
「藤丸。そんな事言っても、気持ちよかったくせに。」
「な、なんだと、、、!やっ、やめっ!」
息が荒い藤丸の上に被いかぶさり、尊は藤丸の下半身の服を剥ぐと、彼の足を大きく開かせた。
「藤丸が俺の力に抵抗出来る?」
藤丸が出した愛液を指に絡ませて、尊はさっきまで撫でるだけだった彼の後ろの蕾に塗り付け、その中に入ろうとほぐし始めた。
「やっ、、やめろっ!あっ!」
藤丸の抵抗を抑えるように尊は藤丸の足の間に顔を埋めて、彼自身を口に含んだ。
「はっ・・はっ・・はっ・・・はなせっ・・あっあっ・・」
まだ固い後ろを指で少しずつほぐしながら、尊の口は藤丸が良くなるように彼自身をしゃぶり舌で愛撫する。
ーこんな喘いで反応してたら、やってくれっていってるようなものなのに。
藤丸の甘い反応に自分も興奮して来て、尊は藤丸自身と彼の蕾を熱心に触り始める。
藤丸の白い身体は愛撫に反応して、うっすらとピンクに染まり素直に尊の愛撫に答えて来る。
蕾をほぐす指がするりと中に入って来た。
「!やっ、やめっ!」
初めて他人を中に受け入れさせられて、藤丸はまた目尻から涙をこぼす。
それを慰めるように、尊の口は藤丸自身の愛撫を続け藤丸の抵抗を抑えていた。
「あっ・・あっ・・・あっ・・・」
規則正しい自身への愛撫に藤丸は甘い声を上げるだけで、既に尊への抵抗する力はつきかけている。
尊は藤丸の中を指でまさぐり、その、藤丸の中の目指す場所の感触を探していた。
「!!」
びくん、とした藤丸の反応を尊は見逃さなかった。
「 あっ!ああっ!だめっ!」
その藤丸のその場所で指をすうっと蠢かす。
「いっ・・いやっ・・だめっ・・ぬっ・・・ぬけっ!!」
腰を大きく振って藤丸が反応を始めたが、尊は無視して口に含んだ彼自身をしゃぶり、後ろの指は藤丸がいやがっている場所を触り続けた。
ーい、、いやだっ・・何でっ
自分の中の自分でないものが、藤丸の敏感な所を愛撫している。
中に入っている尊の指の場所から甘くしびれる快感が藤丸の全身に広がって行き、藤丸の身体は小刻みに震える。
「あっ、、、あっ・・・いやっ・・あ、あっんっ」
その甘い痺れが藤丸の全身の感覚を支配し、とうとう藤丸は抵抗の言葉も出ず、尊の与える快感に喘ぎ始めた。
藤丸の抵抗が弱まったので、尊は手を藤丸の胸に伸ばして、尖った乳首を指で愛撫し、彼の中に入れている指を増やした。
「やっ・・あっ・・ああっ・・・」
びくん、と身体が反応して、藤丸が感じている事が分かる。
ほぐれた蕾の中を指でかき回すと藤丸の蕾が反応して少し締まり、腰が快感に振られた。
尊はその甘い感覚を藤丸に楽しませようと、ゆっくりと反応する場所を触り、藤丸の身体はその度にびくん、びくん、と快感に跳ねた。
「はっ・・・あっ・・・んっ・・ああっ・・・んんっ・・」
甘い痺れが絶え間なく身体に残り、藤丸は顔を上気させ、目の色が艶っぽくなってくる。
「はぁっ・・・あっ・・・はぁんっ・・・」
後ろと前の感じる所を同時に触れられて、今までにない快感に震える声を出してしまった。
最初とは違い、ゆっくりと藤丸を頂点へ導こうと尊の愛撫は執拗に、ゆっくりと藤丸の肌を感じさせて行く。
「あっ・・・あっ・・あっんっ・・・あっ・・・」
全身が感じやすくなってしまい、藤丸は尊が少し指を動かすだけでも声を上げ、腰を震わせた。
尊はその反応を口の中にある藤丸自身が濡れる事で確認し、大きく反応があった所は2度、3度と優しく同じ感触で触って、藤丸の快感を高めていった。
「ああっ!」
尊がちゅ、と藤丸自身を吸うと、 身体に籠っている熱と快感で、びくん、と反応する。
「ああっ・・・・だめ・・・た、たける・・・だめ・・・」
ちゅ、ちゅ、と同じ愛撫を続けると、藤丸は身体を震わせて、耐えきれずに息を荒げ、びくびくと反応した。
尊は口での愛撫を止めずに、後ろの指を3本に増やした。
「んっ!はぁんっ・・」
藤丸は前と後ろをゆっくりと絶え間なく愛撫する尊の感触に、 また艶っぽい反応をしてしまった。
少しずつ、少しずつ身体の熱が上がって行き、尊の愛撫が藤丸を追いつめて行く。
「あっ・・あっ・・・あっ・・・・ああっ!!」
尊の口が藤丸自身を大きく吸い、中の指がぐっとその場所を強く刺激した時に、藤丸は尊に導かれて二回目を吐き出してしまった。
「あっ・・・んんっ・・やめっ・・・」
出した後も、藤丸のを全部口で受け止めようと尊はしばらく藤丸自身をくわえて刺激を送り、全てを絞り出そうとする。
「あっ、、ああっ!」
もうでないと判断したのか、藤丸を少し強く吸った後に尊は口を離し中の液体を飲み込んだ。
彼の中に入れていた指も抜いて、イッタあとの藤丸の様子を見ると、甘い荒い息を上げて身体にまだ甘い痺れが残っているようだった。
上気した頬と艶っぽい紅い瞳ではだけた服で横たわっている様子は、終わった後なのにまた誘われているように尊の心をそそった。
「藤丸、これからもよろしくな。」
するっと胸をなでられ、その感触に藤丸はびくっとする。
隣では白雪が寝ている。
尊の言葉は明るいが、あんな風に無理矢理触れられて藤丸には尊の意図が分からず、顔を背けた。
「藤丸が軍服脱いだ時、ずっと居たい触れたいって思っちゃったんだ。さっきの藤丸の感じだときっと俺と相性いいと思う。」
耳をぺろりと舐められて、藤丸はびくっとして、勢い良く尊に顔を向けた。
「ふ、・・・ふざけるな。」
「ふざけてない。もう一回確かめてみる?」
尊に肩を軽く掴まれて、藤丸は急いで身体を起こし、それを振りほどいて後ずさる。
「じょーだん。次は最後までしようね。」
じゃ、おやすみ、と尊は白雪の眠るとなりの部屋に消えて行った。
ー何でこんなことに。
白雪にベッドを譲って、お前らは床で我慢しろ、と言い捨て奥のソファで服を寛げて寝ようとしている時に、尊が来て覆いかぶさって来たのだ。
思い出したくもないと、藤丸は頭を振って、今の自分の格好がひどい事に気付いて、シャワーを浴びようと浴室に移動して服を脱ぐ。
コックをひねってお湯を浴びると、身体の中にまだ甘い疼きが残っていて思わず、あっ、と声を出してしまった。
身体を見ると白い肌に赤いキスマークがいくつも残っている。
ーくそっ、あいつゆるさねぇ。
手早く身体をきれいにすると、藤丸は新しいシャツを着て、しっかり隣の部屋との間の鍵をかける。
ー最初からこうすれば良かったんだ。
藤丸は早く忘れようと、ソファに横になりぎゅっと目を閉じた。
Back